日本男女別学教育研究会ブログ

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北海道新聞「女子教育の灯 絶やさず」

2009-09-05-Sat-14:00
◆北海道新聞から取材があり、9月5日の紙面で紹介されました。

★女子教育の灯 絶やさず★

 道内で、女子高が減っている。少子化で生徒確保が難しくなる中、共学にかじを切る動きが進んでいるためだ。今や残されたのは8校のみ。確かに、生徒が集まらなければ経営が成り立たない現実がある。男子への門戸開放は、もはや時代の流れとも言えそうだ。ところが最近、最新の脳科学研究などを基に、男女別学の良さを見直すべきだという指摘が上がっている。女子高復権への追い風が吹き始めたのか。(宇佐美祐次)


道内8高校共学化の波の中で
札幌で合同説明会  人格形成、伝統が強み


8月4日、札幌市中央区のホテル。道内の8女子高による合同説明会「女子校フェアin 北海道」が開かれた。会場は親子連れら約120人でにぎわい、市内の女子小学生(12)は「女子高って楽しそうだから、入りたい」と笑顔を見せた。これまでで、共学を含めた私立高の合同説明会はあったが、女子高のみでの開催はこれが初めてだ。北星女子中学高校の浅里慎也校長は言う。「各校が協力して魅力を発信しなければ、女子教育の灯は守れない」

道内の女子高は今、衰退の危機にある。道教委によると、女子高の最盛期は1971年度。私立58高のうち26校を占めた。ところが、道内の中学卒業生が88年春の9万3千人をピークに減少に転じると、生徒の奪い合いが激化し、共学の流れが加速した。現在は、藤女子(札幌、旭川、北見)と北星学園女子(札幌)札幌聖心女子学院、遺愛(函館)函館白百合、函館大妻の8校だけ、私立校全体は53校でこのうち共学が42校を占める。3校は男子校。


日本の女子高の歴史は、明治時代にさかのぼる。公立学校の整備や実業学校の設立が進む一方、宣教師として派遣されたキリスト教の修道女らが、教育による日本女性の地位向上を目指して、私立学校を開設した。道内では、1889年(明治15年)、キリスト教系の遺愛が文部省から認可されたのが最初だ。

女子校誕生から1世紀以上。男女共同参画社会の実現が進む。女子教育の役割は終わったのだろうか。
学校法人藤学園の永田理事長は言う。「共学化は全く考えていない。大切なのは女子教育への使命感。単に生徒の数をそろえればいい訳ではない」

 道内に残った8女子高のうち、函館大妻は裁縫学校が母体で家政科が主体。残りの7校は、すべてキリスト教系だ。「男子を受け入れれば、建学の精神が薄れ、違う学校になってしまう」。遺愛の福島基輝校長はこう強調する。

 それでも、生き残るために共学の道を進んだキリスト教系女子高もある。室蘭市の聖ベネディクト女子は生徒数が定員の4分の1にも満たない学年もあり、「時代に合わせた苦渋の決断」(小林鉄彦教頭)の結果、2003年から海星学院に名称を変更し男子の入学が始まった。江別市の三愛女子も1988年度から女子高の看板を下ろし、とわの森三愛となった。

  (中略)

 「母や祖母から楽しい学校だと聞いて、自然と行きたい気持ちになった」。藤の中学2年生野田絵莉さん(14)は、名門をくぐった家族の3代目だ。
 1945年、祖母の佳子さん(76)が中学入学。「礼儀正しい校風にひかれました」。母瑞恵さん(42)も、その後を追って78年に中学へ。「自分が教えてもらった先生が今もいる。学校が家族のような雰囲気で、娘にも行ってほしかった」。連綿と続く伝統。それが母校を支える。


脳科学が性差に着目 男女別学級 米で急増

「いま、脳科学の研究が進み、性差の違いに着目した教育の良さが見直されてきているのです」。こう指摘するのは長崎市の作家・教育コンサルタント中井俊已さん。中井さんは、私立小中一貫の男子校で23年間教師を務めた。男子と女子では同じ教材でも興味の対象が異なったり、発達の違いで学習レベルに差があることを認識し、男女の特色に合わせた教育が必要だと感じた。4月に男女別学教育研究会を立ち上げ、今後、本の出版などを通じ、別学の意義を訴える計画だ。

中井さんによると、米国では男女の違いを意識した学習が見直され、2002年の法の制定で公立小中学校で別学が急増。最近では、全米で500校以上の公立校が男女別学クラスを取り入れ、子どもたちの学力を伸ばしているという。「米国で起こった潮流は、いずれ日本にも影響を与えるはずだ」。道内でも再び、女子高が盛り返す日がくるかもしれない。

09.9.5付「北海道新聞」より

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